今回の記事は、リボ払いのついて解説していきたいと思います。
クレジットカードを作っている人は、リボ払いに変更しませんかなどの案内を目にしたことがあると思います。
また、CMなどで綺麗な女優さんがおすすめしているのを見たこともあり、なんとなく大丈夫と思っている方もいるかもしれません。
しかし、リボ払いを選択する事は、地獄への片道切符を持つことと同じ事だと私は考えています。
以下、リボ払いの特徴と危険性について述べていきたいと思います。
1.リボ払いの特徴
2.リボ払いで破産するまでのプロセス
3.リボ払いに関して気を付けておくべき事
4.リボ払いへの対応策
1.リボ払いの特徴
まずは、リボ払いとは何なのかについて説明させていただきます。
リボ払いとは、ある買い物をした場合にお金をカード会社からお金を借りて、その返済を毎月定額で支払うという制度です。
例えば、10万円のテレビをリボ払いで購入し、毎月1万づつ支払っていくという事です。では、このリボ払いの何が問題なのか。
大きな点では、以下の3点があげられます。
①リボ払いを選択した場合、手数料として年間15%もかかってくる。
②借金の元本が減りにくい。
③借金をしているという意識が低くなる。
①リボ払いを選択した場合、手数料として年間15%もかかってくる。
リボ払いを行った場合には、手数料として年間15%も余分に支払わなければなりません。法律で合法とさせれている上限ギリギリの利息を取られていきます。
②借金の元本が減りにくい。
リボ払いの残高が大きくなってくると、返済した金額の内、手数料の割合が大きくなり、毎月の返済額の多くが手数料として取られ、元本があまり減らない事があります。
③借金をしているという意識が低くなる。
これは、リボ払いを使用した場合、どれだけ借金の額が上がっていこうが、毎月に支払う金額が一定の為、借金をどれだけしているのかと意識しなくなるからです。
リボ払いで破産するまでのプロセス
次は、どのような過程で破産へ繋がるのかを見ていきます。
まず、リボ払いを使用する人とは、どういう人たちなのでしょうか。
物を一括で買えるような貯金の無い方。
物欲を制御出来ていない方。
金利や手数料などのマネーリテラシーが低い方などがあげられます。
リボ払いをした場合、毎月支払いをしなくてはいけません。
しかし、支払いの額は常に一定なので借金している意識は低下していきます。
本当は、毎月の支払い分を節約しなければなりませんが、手元には毎月定額分だけ払えば、いくらでも物が買える魔法のカードがあります。
そのような場合、少しぐらい大丈夫だろうと考え、リボ払いの残高がどんどん増えていくようになります。
例えば、10万円をリボ払いにして、毎月1万円づつ返済していった場合、11か月で返済が終わり、手数料は7500円支払うことになります。
これを大したことではないと感じている人は、とても注意が必要です。
その感覚で、リボ払いの残高を膨れていった場合に、総額50万円なったとします。
その場合は毎月1万円を支払っていく時に、支払い期間は79か月、手数料として約29万円も余分に支払う必要になります。
なぜ、このようになるかというと②借金の元本が減りにくい。で説明したように手数料の割合が高くなってくるからです。
50万円のリボ払いを毎月1万円ずつした場合
支払った1万円の内の6250円が手数料で引かれ、元本は3750円しか減りません。
そして、リボ払いのお金を返済している期間も、生活があるので日々のお金の支払いはあります。さらに、毎月の返済額が一定なので、借金が増えている事も意識しにくくなります。
その中でリボ払いを繰り返し行い、リボ払いの残高はどんどん増えていき、最終的には、返済不可能な金額に膨れ上がってしまうのです。
リボ払いに関して気を付けておくべき事
ここまで、リボ払いの危険性については、ある程度納得していただけたと思います。しかし、企業側もあの手この手で皆さんの支払いをリボ払いに変更しようとしてきます。ここでは、具体的にどのような事があるのかを紹介していきたいと思います。
①誤クリックやクレジットカードを作る時などで、リボ払いの設定になっている。
②実質的にリボ払いだが、名前を変更している。
③リボ払いに変更した場合に、お得なポイントが付くと宣伝する。
①誤クリックやクレジットカードを作る時などで、リボ払いの設定になっている。
クレジットカードを作る場合に、個人情報などを記入していく箇所があると思いますが、その場所にリボ払いの設定にマークが付いている場合もあります。
また、ファミマTカードのように、クレジットカードの中にはリボ払い専用のカードもあります。その為、ご利用明細などをしっかりと確認し、リボ払いになっている場合には、一括払いに変更しましょう。
注意ポイントして
そういったカードは、一括払いからリボ払いに変更する場合には、とても簡単で分かりやすくなっている事が多いです。
しかし、その逆でリボ払いから一括払いに変更する時は、複雑で分かりにくくなっている場合もあります。
自分では、一括払いに変更したつもりでも、変更されていない場合もあるので、変更の時には、注意深く確認するようにお願いします。
②実質的にリボ払いだが、名前を変更している。
最近では、リボ払いの危険性について情報発信される方も多くなってきていると思います。
そこで実質的にはリボ払いなのに、名称を変更しているという手段も出てきています。
例として、メルペイスマート払いの「定額払い」があります。こちらも説明を読むとリボ払いです。
このように、名称を変えて利用者の警戒心を和らげていく手法も多くあります。
リボ払いの乗車券を受け取らないように、
名称に注目するのではなく、その制度の本心をしっかりと把握していくことが重要になってきます。
③リボ払いに変更した場合に、お得なポイントが付くと宣伝する。
クレジットカードで支払いを行うと、決済まではリボ払いに変更できるので行いませんかという案内を送ってくることがあると思います。
その時に、今ならポイント5倍などの宣伝を行い、今申し込まないと損ですよと私達に訴えてくることがあります。
ここまで見て頂いた皆様なら、申し込まないと思いますが、知識のない方々は、こういったお得という言葉に弱い人もいるのも事実です。
甘い言葉や美味しい話には、必ず裏があります。
疑う心を持ち、自分で調べていくことはとても重要な事なので、このような案内が来た場合にはしっかりと調べてから判断をお願いします。
リボ払いへの対応策
まず、ベストな対応としてはリボ払いは決して使用しない。
欲しいものがある場合には、お金を貯めてから購入することが一番です。
もし、どうしても、手数料を払っても欲しいという場合には、最悪、クレジットカードの分割払いにしましょう。
分割払いの場合には、リボ払いのように返済期間が延びていくこともありません。それでも危険な事には変わりありませんが。
今現在、リボ払いを使用して返済している方がいた場合には、以下の対応策をおすすめします。
①リボ払いの毎月の返済額を上げる。
例えば、50万円をリボ払いで借金している場合、毎月1万円の返済では、79か月の返済期間があり、手数料を約29万円払うことになります。
これが、返済金を毎月1万3000円にした場合には、53か月の返済期間になり、手数料約19万円分と10万円以上も払う額が少なくなります。
もっと毎月の返済額を上げればそれだけ早く返済できるのですが、無理な節約は、ストレスから来る衝動買いに繋がる恐れがある為、おすすめ出来ません。
ストレスに繋がりにくい固定費の見直しやコンビニに寄らずに自炊するだけでも、毎月返済額を数千円上げる事が出来ます。
②カード類を使えないようにする。
返済期間中でもカードが使える状態だとクレジットで余計な買い物をしてしまう場合もあると思います。
リボ払いの返済が終わるまでは、現金で支払い財布の中の残金を意識する事で、無駄遣いの抑制に繋がります。
①リボ払いの毎月の返済額を上げる。と②カード類を使えないようにする。を行ってもどうしようもないほどリボ払いの残高を大きい場合には、法による債務整理を行うようにして下さい。
そこまでリボ払いの金額が増えた場合は、もうどうしようもありません。
覚悟を決めて自己破産や任意整理をして、未来を少しでも良い方向に向かうようにして下さい。
最後に
ここまで、リボ払いの恐ろしさについて書いてきましたが、どうでしたか?
私は、このリボ払いの制度は、すごく恐ろしい制度だと感じています。
リボ払いの恐ろしさを知らない無知な人やお金がなく仕方なく使ってしまう人達から、生かさず殺さず搾取し続ける。
その上、毎月の支払いが定額なので、危機感を持ちにくく気づいた時には手遅れという事も少なくない。
しかし、このような搾取する制度は、名を変え、品を変えて今後も世の中に出てくることでしょう。
幸せなお金持ちを目指していく為にも、正しい知識を身に着け、物事の本質を見分けれるように私も精進していきたいと思います。