こんにちは。今回、ご紹介したいお話は、不幸と感じている人がもっている「原因他人論」についてのお話です。
原因他人論とは、自分にふりかかる悪い事の原因はすべて他人にあるという考え方です。
この考え方を持っている事が、いかに危険であり、知らず知らずのうちに人生を不幸な方向に持っていくかを紹介します。
- 原因他人論を持つ人の考えかた
- なぜ、原因他人論を持つと不幸になってしまうか
- 【解決策】原因他人論から原因自分論へシフトする
原因他人論を持つ人の考えかた
原因他人論をもっている人たちは、どのような思考パターンに陥っているのでしょうか。
その特徴を紹介させていただきます。
当てはまっている箇所が多い方は、注意が必要になってくるのでチェックしてみてください。
①自分に降りかかる悪い事は他人が原因であると考えている。
②自分が不幸なのは、親や学校、政治など環境や社会が悪いと思っている。
③周囲の人間が、自分の考えに沿った行動をしてくれずイライラしている。
④成功者や幸せな人を見ると、その人は運がよかっただけと考える。
⑤心の中では、自分に幸福が訪れることを心待ちにしている。
このような考え方を持っている場合は、原因他人論が心の中を占めている可能性があります。
とにかく、原因他人論を持っている人は、悪い原因は他人と考えており、他人に対してイライラを感じています。
同僚をよく怒る人、常に不機嫌な人、説教が好きな人。自分が正しく相手が間違っていることを前提に、日常の行動を行っています。
なぜ、原因他人論を持つと不幸になってしまうか
なぜ、原因他人論に支配されてしまうと不幸になってしまうのでしょうか。
それは、不幸の原因を他者にあると考えてしまう為、自分で人生を良くしようと行動しなくなるからです。
原因は他者にあると考える場合に、以下のような行動をとります。
①悪い事の原因は他者にあるので、自分で行動をおこさない。
②他者が悪いのだから、自分を省みて改善をしようと思わない。
③社会や環境が悪いので、自分ではどうしようもないと考える。
④他者に対して、どうにかして自分の意に沿った行動をさせようとする。
⑤将来のことを、あまり想像ができない。
原因他人論の人は、自分の人生なのに他人を中心に考える生き方をしています。
基本的に他人は、自分の思い通りには動いてくれません。
さらに、他人の行動をかえるにも、多大な労力を必要とします。
ゆえに、他人を中心に考えていると、多大な労力による疲れを感じ、常にイライラを感じてしまうのです。
そのイライラは、態度にも現れ出し、自分の周りの人間関係を悪化させていきます。また、自身を改善しようという考えにも至りませんので、改善行動も行わず成長もしません。
【解決策】原因他人論から原因自分論へシフトする
いままで紹介してきたように、原因他人論を持っている事は、人生を幸せに生きる時に大きな障害となります。
では、どのようにすれば良いのでしょうか?
それは、原因他人論から原因自分論へとシフトしていくのです。
原因自分論とは、物事が起こる結果は、すべて自分にあると考える思考です。
相手が自分のことを分かってくれないのは、自分の説明の仕方が悪いからではないか。
失敗したのは、この行動を自分がした為であり、改善できるのではないか。と考えるようになることです。
原因自分論を持つようになると、自分で行動し物事を良くしようと考えます。
原因が自分にある場合には、自分の努力で原因を改善することが可能であると認識するからです。
注意として
原因自分論を持つことは、ただ我慢するということではありません。暴力をふるう家族の行動に対して、自分の行動が悪いから我慢するしかない。
ブラック企業の上司に無理な命令をされても、自分に原因があると考えて従ってしまうことです。
原因自分論を持つという事は、自分の力で改善できることに注目し、その部分を努力で改善していこうという思考です。
家族に暴力をふるわれてつらいなら、家族に変わってもらうのではなく、自分で縁を切る。
ブラック企業の無理な命令がいやなら、会社が改善されるのを待つのではなく、転職活動を行う。
自分でなんとかできる部分に注目することが、原因自分論へシフトしていくのに重要なことだと考えています。
最後に
【不幸を感じている人がやっている】原因他人論
最後までお読みになっていただき、ありがとうございました。
原因他人論について紹介しましたが、自分のまわりを見た時に、必ず一定数の方が原因他人論に支配されているように思います。
他人のせい、社会のせいと現状への嘆いたところで、自分の生活は一向に改善はされていきません。
それよりも、自分が出来る部分に注目し、改善を行っていく。
失敗したとしても、自分原因論で考えていくことで失敗から学び、改善を続けていく。
その繰り返しによって、人生は豊かで幸福なものになっていくと信じています。